SDGs推進で、さらに関心が高まっている「食品ロス」の問題。
「それって、国や企業が取り組む課題でしょ?」
いえいえ!
個人で出来ることが、たくさんあるんです!
私は、野菜ソムリエや調理師の資格も持っています。
今回はそんな私が、野菜×家庭で出来る食品ロス対策の方法を探してみます!
家庭で出来るSDGsを考えよう
SDGsとは何?
SDGs(エスディージーズ)とは…
Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略。
2015年9月の国連サミットにて加盟国の全会一致で採択され、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標のこと。
「17の目標」と、それを達成するための細かな目標「169のターゲット」から構成されている。
その中でも、今回注目したいのは
目標12「つくる責任 つかう責任」!
大量生産・大量消費による、食品ロス。
日本でも問題になってますね。
食品ロスは家庭が半分を占める
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/09/SDGs.png)
事業ゴミや飲食店でのロスも多いけれど…
なんと!!
食品ロスの半分は、家庭から出ている!!
これは、他人ごとではありません…!
家庭での食品ロスの種類
家庭での食品ロスって、何がある?
野菜や食材を「ゴミ箱に入れる」シチュエーションから考えてみましょう。
みなさんもこんな経験ありませんか?
- 野菜が腐ってまるごと廃棄した
- 安くて大量買いしたけど食べ残した
- 皮や茎などを多めに切り捨てた
つまり、家庭での食品ロスは、大きくこの3分類かな?
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こうならないために!!
ひとつひとつ自分たちに出来ることを考えてみましょう!
「使わずに廃棄」を防ぐためには?
使う前に、野菜が腐ってしまったり…
そんな経験ありませんか?
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使わないで捨てるなるなんて、もったいない!!
野菜も可哀そうです…。
まずは一つ目の食品ロス「使わずに廃棄」。
この解決方法を探してみましょう!
<ポイント1>
買いすぎを防ごう
冷蔵庫いっぱいなのに、安いからと買ってきちゃったり…。
同じものを買ってしまって、結局捨ててしまっている。
そんなアナタは!
冷蔵庫の「在庫」を把握してから、買い物に行くことから始めましょう♪
① 食材の在庫を把握する
まずは、冷蔵庫の中身を出して並べます。
常温保存している食材も状態をチェックしてみましょう。
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この作業をすると、買い物に行く必要がなくなったりすることも…。
「買い物は今度にして、あるもので食べようかな」
そう思えたら、食品ロス対策への第一歩です!
② 食べる優先順位をつける
次は、食材の期限をチェック!
野菜の状態も忘れず確認しましょう。
期限が近いものや元気がないものは、目立つように印を付けます。
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捨てちゃう状態の手前で気付ければ、「使わずに廃棄」をだいぶ防げます。
③ 買うものを決めてから買い物へ
更に上級編!
冷蔵庫にあるものを書き出して、作る料理を考えちゃいます。
その上で、買い足す食材を買い物リストに記入。
余裕があるときは、献立もざっくり考えます。
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使うものだけを買うので、ムダ買いなし!
買い物もスムーズ!料理もスムーズ!!
特売で安くなっていても、買いません!
どうしても買う場合は、何かを辞めて、代わりの献立を考えます。
家計の節約にもなりますよ♪
<ポイント2>
保存方法で防ごう
長持ちすれば、廃棄することも減りますよね!
鮮度が大切な野菜の保存方法を知っておきましょう♪
野菜の保存方法
野菜の保存は「ストレスを与えないこと」が基本。
そのためには、野菜が畑で育っていた環境に近い形で保存すること!
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温度や湿度はもちろん、育っている向きも重要になってきます。
下のようなカテゴリー別にすると覚えやすいですよ♪
(1)葉物野菜
(2)結球型の葉物野菜
(3)果菜類
(4)根菜類
(5)イモ類
(6)きのこ類
それぞれの保存方法を、詳しく見てみましょう。
(1)葉物野菜
小松菜 ほうれん草 春菊 水菜 チンゲン菜 つるむらさき モロヘイヤ など
●葉物は、乾燥にも湿度にも弱い!
キッチンペーパーや新聞紙で包んで、ポリ袋にいれましょう。
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長く保存する場合は、途中で霧吹きなどで湿らせてあげると、より鮮度を保てます。
●畑で育っている向き(葉先が上、茎根が下)に立てて保存します。
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/08/鮮度保持袋に入っている場合は、-上を止めるだけでもOK-1.jpg)
横にすると、起き上がって伸びようとします。
ストレスがかかって、筋っぽくなったり、萎びやすくなっちゃいますよ。
(2)結球型の葉物野菜
キャベツ 白菜 レタス など
芯に爪楊枝を刺します!
こうすると生長点が壊れるので、生長が止まり長持ちするんです♪
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こんなことで?
って感じですけど、驚くほど日持ちが変わります!!
実際に私が、比較実験しているので、詳しくはコチラの記事を読んでみてくださいね↓
(3)果菜類
なす トマト ピーマン きゅうり など
主に夏野菜で、暑い時期に育ちます。
なので、冷え過ぎが苦手なんです!
次の日くらいに食べるなら、常温保存でも大丈夫ですよ。
暑すぎる場合や長く保存をしたい場合は、冷蔵庫へ。
紙に包んで冷え過ぎを抑えます。
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/08/IMG20210814075923-1024x768.jpg)
チャック付き保存袋などに入れて、野菜室の冷気が当たりにくいところに入れましょう。
(4)根菜類
人参 大根 ごぼう カブ 長いも など
土の中で育った根菜類は、乾燥が苦手。
新聞紙などで包んで湿度を保ち、立てて保存しましょう。
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/08/IMG20210814081438-1024x768.jpg)
長くて立てれない場合は、斜めでもOK!
横置きには、絶対しないようにしましょう。
(5)イモ類
じゃがいも 里芋 サツマイモ など
実は、寒さが苦手なイモ類。
新聞紙に包んで、常温保存が基本です。
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夏場や長期保存の場合は、冷蔵庫へ。
新聞紙に包んでポリ袋に入れて、野菜室の冷気が当たらないところに入れてあげましょう。
(6)きのこ類
しいたけ しめじ エリンギ マッシュルーム など
きのこ類は実は冷たい方が好き。
野菜室より、温度が低い冷蔵室へ。
また湿度が高すぎると、傷みやすいきのこ類。
ラップに少し穴をあけたり、キッチンペーパーに挟むと長持ちします。
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/08/IMG20210814075550-1024x768.jpg)
きのこ類は、冷凍することで旨味もUPします!
使い切れないときは、早めの冷凍もオススメです。
長持ちすると廃棄を減らせる!
野菜の保存は少し手間がかかります…。
ですが、日持ちが全然違ってきます!
上手に保存して、使わずにダメにしちゃうのを防ぎましょう。
新聞紙などで包むと、何の野菜だかわからなくなっちゃいますよね!?
名前を書くものお忘れなく!
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<ポイント3>
作り置きを活用しよう
「料理する時間ないから今度にしよ~」
と後回しにすると、気が付いたら食材がダメになっていることも…。
作り置きをすることで、食べ忘れや後回しを防げます!
下処理をしておく
買ってきたら、新鮮なうちに加熱するだけでもOK!
▼葉物野菜
特に葉物野菜は、どんどん萎びてしまうのですぐに茹でます。
▼根菜類
茹でたり、蒸したりしておくと料理も時短になります。
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/08/yude.jpg)
▼生で食べる野菜
サラダ用の野菜は、洗って切っておくと便利。
葉物野菜の場合は、キッチンペーパーを被せておくと更に長持ちします。
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/08/yude-1.png)
こうしておくと、食べようと思うんですよね~。
すぐ食卓へ出せるので、食べ忘れを防げて品数も自然と増えます。
まとめ調理にもチャレンジ
下処理つくりおきに慣れてきたら、何品かまとめて作ってみましょう♪
まとめて作ると、使いかけて捨ててしまうことも防げます。
1個(1袋)使い切るためにも、
何品かまとめて作り置きがオススメなんです。
こんな風に人参半分残すなんてこと、していないですか?
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半端に残した野菜って、意外とダメにしちゃうこと多いんですよね…。
ある時の私の、まとめ作り置きです↓
ズッキーニやパプリカを、色んな料理に使っています。
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/09/yude-1.png)
【使い切ったもの】
・ズッキーニ2本 ・赤パプリカ1個
・黄パプリカ1個 ・茄子1袋(4本)
・コリンキー1個 など
まとめて作ると、食材をいろんな料理に少しずつ使えるんです!
しかも…
・彩りも良く、栄養バランスも良くなる!
・知らず知らずに、野菜を食べる量も増える!
野菜ソムリエとしてもオススメの方法です♪
まとめ
今回は、SDGs課題「食品ロス」の対策ひとつめ。
「使わずに廃棄」を防ぐ方法を模索してみました!
\買う前に/
買いすぎを防ごう
~食材の在庫を把握~
↓
~食べる優先順位をつける~
↓
~買うものを決めてから買い物へ~
\買ってきたら/
保存方法で防ごう
作り置きを活用しよう
~下処理をしておく~
~まとめ調理にもチャレンジ~
ぜひあなたも、簡単にできそうなことから始めてみてください!
「使わずに廃棄」が減ってきたら、次のステップです。
次回は、「食べ残しの廃棄」「食べられる部位の過剰除去」を防ぐ方法を考えてみます。