![世界に誇る発酵調味料「醤油」を深掘りクイズ!醤油蔵見学と醤の作り方](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/0-1-1.jpeg)
古き良き日本の伝統を後世に伝えていきたい!
身近にある大切な「調味料」に注目。
今回は、こちらに目を向けていきます!
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/0-1.jpeg)
そう、「醤油」!
醤油って、毎日のように使っていますよね♪
今回は、醤油の奥深い世界へ入っていきたいと思います~。
醤油クイズ
以前、世界に誇るべきスーパーフード
「味噌」を取り上げました。
日本のスーパーフード「味噌」を深掘り
https://media.365market.jp/post_detail.php?post_no=18108
今回は「醤油」です!!
醤油も、麹が使われているんですよ~!
発酵食品です!!
みなさんは醤油のこと、
どれぐらい知っていますか?
醤油クイズ5問!
行ってみましょう~♪
基礎編
<問題1>
基本的な醤油の原材料は3つです。大豆と塩と、もう一つは何?
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/1-7.jpeg)
これは簡単かな?
それとも普段あまり意識していない?
ヒント!
ラベルを見てみると、
「国産の何か」らしい…!
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/2.png)
答え
小麦
基本的に醤油は、
「大豆+塩+小麦」で作られます!
醤油のラベルを確認してみて下さい♪
でも、大豆と塩と小麦で
どうやって作るの??
醤油の作り方
醤油はこうやって作られます!
(1)蒸した大豆と炒って砕いた小麦に
麹菌を加えて「麹」を作ります。
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/3-8.jpeg)
(2)水に塩を入れ、塩水を作ります。
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/4-8.jpeg)
(3)1の麹と2の塩水を混ぜ合わせ、
熟成させます。
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/5-11.jpeg)
(4)加熱殺菌し、色や香りを整えたら
醤油のでき上がり!
もっと複雑なのかと思ってましたよね。
意外と醤油の行程ってシンプルなんです!
では、次のクイズ行ってみましょう!
<問題2>
大豆以外の豆では醤油はできない。
〇か✕か?
醤油や味噌と言ったら
大豆で作られていますよね。
でも豆は、大豆だけじゃない…。
他の豆で醤油ってできるのかな??
ここでヒント!
アレルギーやグルテンフリーなど
食の多様性が叫ばれる時代です。
そう!答えは…
答え
✕
大豆以外の豆でも、醤油はできます!
大手の醤油メーカーも
「えんどう豆」の醤油を作っています。
「そら豆醤油」というのもありますよ♪
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/6-10.jpeg)
最近はスーパーでも
小麦不使用の醤油を見かけます。
いろいろありすぎて迷いますね!
では、第3問!
<問題3>
醤油の生産量1位の都道府県は?
小学生の地理問題みたい…。
大豆と言えば北海道?東北??
それとも九州???
こちらもヒント!
日本には醤油6大メーカーがあります。
○○県にはこのうち3社が…。
そう!答えはこちら。
答え
千葉県
生産量をまとめると
第1位 千葉県
第2位 兵庫県
第3位 愛知県
私が5年以上居住した場所ばかり!
何だか嬉しい~♪
日本の6大メーカーのうち、
千葉には3社もあるんですね!
①千葉県野田 キッコーマン |
②千葉県銚子 ヤマサ醤油 |
③群馬県館林 正田醤油 |
④千葉県銚子 ヒゲタ醤油 |
⑤香川県小豆島 マルキン醤油 |
⑥兵庫県たつの ヒガシマル醤油 |
納得!!
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/7-10.jpeg)
発展編
ここからは醤油の種類について
少し考えていきましょう。
日本農林規格(JAS)では
醤油は大まかに5つに分類されます。
冒頭にもあったこの5種類。
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/8-10.jpeg)
色だけではなく、味わいも違います。
もちろん原料も少しずつ違うんですよ。
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/9.png)
ここからが問題!
醤油の5分類についてです。
<問題4>
一般的によく使われるのは色の濃い「濃口(こいくち)」。
では、色をつけたくない時に使う、塩分高めの醤油分類は何?
クイズにあるのは
・色をつけたくないときに使う
・塩分高め
さて何でしょうか?
醤油の5分類は…
●濃口
●「答え」
●たまり
●再仕込み
●白
ヒント…「口」がつきます!
そうです!!
答え
淡口(うすくち)
色はそれほど濃くないのですが、
塩分は高めなので要注意です。
その意味合いも込め、
最近は表記も変えているんです!
味が薄いと思われがちな「薄口」ではなく、
色が淡い「淡口」と書きます。
醤油の5分類
味見をしてみました♪
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/10-10.jpeg)
私はたまりと白が好きです!
みなさんはいかがでしょう??
これらの醤油を踏まえて最終問題。
<問題5>
味噌と同様、醤油にも地域性がある。
〇か✕か?
これはわかりますかね~?
いろいろな土地に居住経験のある私。
特に出身地でもある愛知県は
独自の道を行ってます。笑
あっ!ヒント、出し過ぎ??
答え
〇
味噌と同様、やっぱり醤油にも
地域性があるんですね!
主な分布はこんな感じ。
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/11-10.jpeg)
クイズ、何問正解しましたか?!
5問全部分かったアナタは、
なかなかの醤油マスターです♪
醤油の歴史と醤油蔵
日本の食文化の礎
醤油が伝わったのは、400年前。
江戸時代の千葉。
気候や材料や流通の便に恵まれ、
江戸の食文化は花開いたとのこと。
鰻や江戸前のお寿司、そばなど…。
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/12-10.jpeg)
その後、醤油は日本食の礎に。
昔の人々は本当に素晴らしいですね!
大人の社会科見学
醤油は今も、
各地の蔵メーカーで製造されています。
それでは大人の社会科見学!
見学に行ってきました~♪
千葉県銚子市にある
ヤマサ醤油さんとヒゲタ醤油さん。
(生産量第2位と第4位です)
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/13-10.jpeg)
各蔵で、麹の様子や仕込みの様子を
見せていただきました。
残念ながら中の撮影はできません!!
発酵好きや調味料好きには、
かなりテンション上がります!!
ぜひご自身の足で訪れてみてください♪
※見学は予約制のところもあるようです。HP等で確認してから行ってくださいね~。
こちらはヤマサ醤油さん。
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/14-10.jpeg)
お土産にお醤油もいただきました!
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/15-10.jpeg)
その新鮮な醤油。
日にかざすとなんと赤い!
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/16-10.jpeg)
美味しい醤油は、実は赤いんですって!
ヒゲタ醤油さんにはペッパーくんが。
「ロボットだからって、
無視しないでくださ~い!」と(笑)
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/17-9.jpeg)
お子さんの自由研究にもお勧めですよ!
ほかにも各蔵で満喫♪
醤油づくりの道具を見たり、
醤油ソフトクリームを食べたりも…笑
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/18-9.jpeg)
昔ながらの製法で作っている
比較的小さい蔵は、見学お断りの場合も。
衛生上の問題もあります。
また、蔵に住み着いている菌たちに
影響が出てしまう可能性も。
その後の生産にも関わりますので、
どうかご理解くださいね!
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/19-9.jpeg)
日本の醤油文化、ぜひみなさんで
後世に受け継いでいきたいですね!!
自宅での醤油づくり
なんとなく醤油のことが
分かってきましたか?
私は実は以前「醤油の学校」に入り、
醤油づくりを学びました。
なので今でも2年ごとに
自分で醤油を仕込んでいます!
これは去年2月に仕込んだ醤油♪
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/20-9.jpeg)
1年が経つので
少しだけ絞ってみることに!
自宅ではコーヒーフィルターにセットし
絞っていきます。
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/21-9.jpeg)
下に落ちてくる液体が、
いわゆるお醤油!
こんな感じ♪
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/22-9.jpeg)
色は薄いですが、味は濃厚~。
絞りたての醤油で食べる
お刺身は最高なんです!!
醤(ひしお)作りに挑戦!
醤油、自宅で作ってみたい?!
なかなか醤油用の麹、
一般には入手は難しいんです。
また、管理も難しいと言われます。
「醤」って何??
食オタ仲間でも
「醤油作ってみたい!」との声。
そこで…考えました~!!
醤(ひしお)を作ってみませんか?
その「醤」とはコレ!!
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/23-10.jpeg)
もっと熟成させると
ツブ感はなくなります。
「醤」は、醤油と味噌の
両方の役割を持っていると言われます。
旨味たっぷり、酵素たっぷりの調味料。
醤の材料を揃えよう
醤って、材料さえ揃えば
意外と簡単なんですよ!
材料を用意してみました!
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/24-8.jpeg)
醤の材料
・ひしお用の麹 550g
・醤油 600cc
・水 300cc
・あれば昆布
ひしお用の麹は、
ネットで購入できます。
今回は「ひしおの糀(はな)」という
乾燥のひしおこうじを購入しました。
ほかに、2ℓほど入る容器を準備。
プラスチックやホーロー、陶器製で
用意します。
醤の作り方
では醤を作っていきましょう!
まずは容器を熱湯消毒。
これは発酵食品を作る時の鉄則ね!
容器に、ひしお用の麹を入れ、
醤油・水の順で入れていきます。
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/25-8.jpeg)
簡単~♪
そこに昆布をちぎって入れます!
昆布を入れると旨味アップ!
せっかくなので入れましょうね。
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/26-8.jpeg)
「美味しくな~れ」と念じながら
底から何度もよく混ぜます。
美味しくな~れ!
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/27-7.jpeg)
おいしくな~れ♪
おいしくな~れ♪
味噌も醤も同じですね!
作り手の気持ちが、
出来上がりを左右します!
混ぜ終わりのサインは
白く浮いてくるまで。
こんな風に↓
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/28-7.jpeg)
これを常温に置いておきます。
約1~2週間!
あとは清潔な手で
毎日1回以上かき混ぜる!
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/30-7.jpeg)
混ぜているといい香りがします!
毎日混ぜ続けること、1週間。
醤、できた~♥
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/31-6.jpeg)
醤づくりの注意点 ・容器の周りについたものはふき取る ・手に傷がある時は、手で混ぜない ・完成後も時々かき混ぜる ・作る時や混ぜる時は納豆は食べない!直前にぬか床も混ぜない!これらの菌は強力で醤が負けてしまいます |
醤はそのまま野菜に付けても
肉や魚を漬け込んでも美味♪
醤油の代わりに使っても良いんですよ!
海鮮丼もこの通り。
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/32-6.jpeg)
これ、私のお気に入り!
軽く塩でもんだ白菜と混ぜる!
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/33-6.jpeg)
正直、どうやって食べても美味しい!!
醤は、
旨味たっぷりの万能発酵調味料です♪
振り返り
最近は発酵ブームもあり、
多種多様の醤油が出回っています。
100種類の醤油を置いているお店も…。
最近の変わり種はこれ!
和三盆で甘味を付けた甘口醤油と
驚きの透明醤油!
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/34-5.jpeg)
最近は小さめの瓶に入っていたり、
特殊なボトルに入ったものが多いですね。
醤油は鮮度が落ちると黒くなり、
風味も味も落ちてきます。
なるべく空気に触れないようにして
食べきれる量を冷蔵庫で保存する。
これを守ってくださいね。
せっかくなので銘柄をこれと決めずに
いろいろな味を楽しんでください。
お気に入りが見つかるといいですね!
わが子は重度のアレルギーで
子どもが小さい時は醤油すら使えず、
食事作りには苦労しました。
今は選べるだけで幸せ~♡
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/35-5.jpeg)
それほど大量に使うわけではないので、
基本調味料は質のいいものがお勧め。
それだけで料理の腕が格段にアップ!?
少しでもこうした日本の調味料に
興味を持っていただけたら嬉しいです!
次回の食オタノートもお楽しみに~♪
![](https://www.shokuota.com/wp-content/uploads/2021/06/36.png)
©VACAVO inc.(株式会社ヴァカボ) 当サイト内の文章・画像等の内容の無断使用・無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。