自宅のプランターでこんにゃく芋を栽培して、こんにゃく作りに挑戦!!
食育通販サイト“たべいく”の新商品『育てるこんにゃくキット』プロジェクト。こんにゃく芋農家さんと商品企画し、発売前に「本当に出来るか?」を、いろんなご家庭で実証実験。6名の食オタさん達にモニターご協力いただき、連載形式でその記録をお届けします。

さてさて本当に、種芋から育ててこんにゃくを作ることができるのか?!
栽培日記、連載3回目は「開葉」の様子をお届けします!みんな無事に葉は開いたかな?!
自宅のプランターでこんにゃく芋栽培に挑戦!
「育てるこんにゃくキット」プロジェクトとは?
食育通販サイト“たべいく“の食育キット『育てるこんにゃくキット』を使って、自宅でこんにゃく芋から育ててこんにゃくを作って食べよう!という企画。
「もっとこんにゃくを好きになって欲しい」というこんにゃく芋農家さん監修の元、食育キットを開発。育てて・作って・食べる体験ができるキットです。大人も子どもも、こんにゃく愛が深まること間違いなし!
実証実験モニターさん紹介
今回、ご家庭で種芋からこんにゃくを育てくれるモニターさんを「食オタメンバーズ」の中から募集。それぞれ異なる住環境で、栽培にチャレンジしていただいています。
≫ 食オタメンバーズとは
栽培に挑戦しているのは、次の6名!
- 屋外で栽培
-
合田つばささん(野菜ソムリエ)ゆうかさん(発酵食品マスター)
- ベランダで栽培
-
岩井千都さん(食育アドバイザー)二本木ちひろさん(栄養士)
- 室内で栽培
-
林真由さん(管理栄養士)Fさん(栄養士)
自宅でこんにゃく栽培スケジュール
5月中旬頃
こんにゃくの種芋をプランターに植え付ける
6月下旬
芽が出てくる
7月
葉が出て開く
葉が黄色になって枯れ始める
どれくらい大きくなっているかな?!
採れたこんにゃく芋でこんにゃくをつくろう
今回のこんにゃく栽培日記では、6月下旬頃~7月中旬頃の「開葉」の様子を報告します♪
こんにゃく栽培日記~芽から葉が開く~
今回は定植後から「開葉」の様子、葉が開くまでの管理方法&やり方をご説明しますね。
開葉までの管理方法&やり方
出芽後は水やりをしながら、芽から葉が開くのを待ちます。
葉が開く為には、出芽同様「温度」と「湿度」が必要です。
ただし一度に大量の水やりは、根腐れ病の原因になるので注意!

夏場の水やりは土を軽く湿らせる程度で、10日に1回くらい。気温が高い日が続いて、土が乾燥していても週1回。開葉までも水のあげ過ぎには注意です!
<水やりの目安>
●夏場…10日に1回くらい(土を軽く湿らせる程度)※気温が高い日が続く場合は、週1回くらい
●それ以外の期間…2週間に1回くらい
さてさて、こんにゃく芋の葉。
どんな形をしているかというと…、ジャーン!こんな感じ!!

まるで観葉植物のような、存在感あるこんにゃく芋の葉。なんともユニークな形ですよね!
たくさんの葉っぱがあるように見えますが、実は、ひとつながりの「一枚の葉」。よ~く見ると、全てが一本の茎から分かれて、つながって広がっているのが観察できます。太い茎の先端から傘のように大きく広がり、さらに細かく分かれて羽のような形になるのが特徴です。

さて、モニターメンバーも葉が開いたかな?
モニターさんのこんにゃく栽培日記
ここからは、モニターメンバーの様子を見てみましょう。
栽培環境によって開葉の様子は違うのでしょうか?
<屋外で栽培>
合田つばささん(野菜ソムリエ)
✓屋外の庭先で栽培
✓日当たり良好(日光は直射)


【出芽日】7月20日
【天気・気温】晴れ 34℃
合田さんのコメント
「やっと自分のこんにゃく達も育ってきました 他のモニターさん達の様子を見て全然芽も出てこなかったので、根腐りしてるのかと思ったほどでした それがこんなに綺麗な葉っぱをつけてくれました!説明には書いてあったんですが、虫が寄る事がないのが不思議です。家には、ゆずとレモンを植えていますが、青虫とかよってくるのにと、なにか嫌な匂いとかするのかなとかありましたが、全然ない!不思議なこんにゃくです。 」
ゆうかさん(発酵食品マスター)
✓屋外の庭先で栽培
✓日当たり良好(日光は直射)


【出芽日】8月12日
【天気・気温】雨 29℃
ゆうかさんのコメント
「山の中の家に住んでおり、庭で栽培をしておりました。最終的に2つの芽のうち、1つは暑さで焼けてしまい、1つは動物にかじられてしまい、モニター終了となってしまいました。 山の上かつ外での栽培だったので、5月頃まで寒さが続き、発芽は皆さんよりも遅れておりました。6月になると一気に暑くなり、水やりの頻度も上げていたのですが、なかなか開葉しませんでした。一度動物に種芋を掘り返されてしまっていたことがあったので、囲いの中に置き場所を変更したのですが、隙間から入られてしまったようです。 日当たりが良すぎる立地のため、太陽光が強く、もう一つは焼けてしまったようでした。 2週間ほど留守をするタイミングがあり、1週間に一度在宅する家族に水やりはお願いしたのですが、帰宅すると2つともダメになってしまっておりました。。 最後まで育てきれず、申し訳ございません。屋外での植物栽培の難しさを感じた経験でした。 こんにゃく芋を育てるのははじめてだったので、茗荷のような見た目の芽が育っていくことなど、新たに見て知ることが多く、楽しく栽培させていただきました。 引き続き皆さんの栽培を楽しみに拝見したいと思います。」
運営部より
残念ながら今回は栽培終了となりましたが、今回のレポートはモニターならではのリアルな体験記として、とても貴重な内容でした。屋外での栽培は、天候や動物など自然環境の影響を直接受けやすく、思い通りにいかない難しさがあります。その一方で、実際に芽が出る様子を観察したり、動物対策に工夫を凝らしたりと、自宅栽培ならではの発見や気づきが詰まっていました。その過程で得られた気づきや報告は、今後のキット改良や栽培サポート情報の充実に大切に活かしていきます。ゆうかさんありがとうございました。
<ベランダで栽培>
岩井千都さん(食育アドバイザー)
✓一戸建て2階で栽培
✓南向き ✓日当たり良好(日光は直射)

①1本目の開葉時
【出芽日】7月2日
【天気・気温】晴れ
写真は朝で28℃(朝8時)昼間は34℃
岩井さんのコメント
「2日前から、ほのかに芽の先が緑色になっていたが、昨日の豪雨(夕方スコール)と暑さで葉が開きはじめました。 高さ15cm。奥の芽ももうすぐ開葉しそうです。 ここから根腐れしないように慎重に育てたいです。」

②2本目の開葉時
【出芽日】7月4日
【天気・気温】晴れ
18時29℃(最高気温34℃)
岩井さんのコメント
「2本目も開葉しはじめました。 高さ15cmくらい。前に開葉していたものは葉っぱが綺麗にすべて開いています。 これから草丈がのびるのか、室内で育てているかたより高さが低いと思いました。 とても綺麗な緑色の葉っぱで、じーっと見ていたくなります(˶ᵔ ᵕ ᵔ˶)観葉植物にも良いなと思ってしまいました。今日は風が少しあり、夕方ということもあるのか前回よりこんにゃくが元気な気がしました(前回は風なし午前、今日より日照りが強かった)。観察していると野菜たちも表情(様子)が毎日違うので、生きているんだなあと思い感慨深いです。」
二本木ちひろさん(栄養士)
✓ベランダで栽培(2階)
✓日当たりまあまあ良い(明るい)

【出芽日】7月14日
【天気・気温】晴れ 30℃
二本木さんコメント
「ベランダで育てているこんにゃく芋の開葉の様子についてレポートします。 まず右側の株に変化があり、斑点模様のある芽の先から緑色の葉が現れました。 1週間ほどで多くの小葉が広がり、密な葉姿を見せています。中心部から新しい葉が次々と伸びてきているようで、株全体が力強く生長しているように見えます。」

二本木さんコメント
「2週間ほど遅れて左側の株も同様に葉を広げました。先に開葉した右側の株と比較すると、まだ葉の展開がやや控えめに見えます。しかし、こちらも複数の枝分かれした葉が伸びており、今後の成長が期待されます。 葉は、一見すると複数の葉が集まっているように見えますが、実は一本の葉柄から枝分かれし、全体で一枚の大きな葉として形成されるようです。画像からもその独特な葉の構造が観察でき、ユニークな植物であることが伺えました。 発芽から開葉まではあっという間で、夏の強い日差しを浴びて順調に成長している様子なので、さらに葉が茂り、地下の芋も大きく育っていくことが楽しみです。」
<室内で栽培>
林真由さん(管理栄養士)
✓玄関の中で栽培
✓日当たりまあまあ良い(明るい)

【出芽日】6月24日
【天気・気温】曇り 27℃
林さんのコメント
「芽が出てから10日後、6/17に葉が閉じた状態で生え始め,2日後の6/19には葉が開き、成長しています。大きくなるにつれ少し根っこが土から出てきたため6/23にLINEにて問い合わせし、そのまま様子見となりました。」

林さんのコメント
「6/24に高さを計測したところ、60cmまでに成長し太陽に向かって伸びて伸びていっています。芽が出てから速いスピードで成長しており、家族からも驚かれています。」
Fさん(栄養士)
✓室内のリビング窓際で栽培
✓日中は光が差し込む(南向き)

【出芽日】6月20日
【天気・気温】晴れ 25.4℃
Fさんコメント
「ふたつ目6/20に芽が出て来てあっという間に2つとも大きくなってしまいました!芽が出て来た時の様子、筍が出てくる時のよう角のようなものが出て来て少しずつ伸びて皮がむけて中から葉っぱがまた少しずつ広がっていく感じでした。 室内で育てているので、観葉植物のようで楽しいです。(逞しく育っています) 今は、冷房をかけているので25℃前後の温度の中でゆっくりゆっくり成長しています。 段々倒れそうになるくらい伸びて来ました。茎の模様が何とも不思議で。面白いなぁと思います。芽吹いた時期が違うせいのもあるのか、色の濃淡もあって、目で楽しませてもらって、また作る楽しみ(こんにゃく)食べる楽しみもありで、育て甲斐があります。笑 記録をしておこうと思いつつ、時間が過ぎてしまい、、生育カレンダーみたいなものがあったらいいな。とも思いました。」
こんにゃく栽培の方法/こんなときどうする?
こんにゃく芋農家がサポート!
葉が出るタイミング、大きさもそれぞれでしたね。暑さの影響もあり、屋外とベランダチームはなかなか栽培が難しいところもあったと思います。モニターメンバー全員が初めてのこんにゃく芋栽培。だからこそ困った時に相談できる環境は必須!!
困った時の強い味方!群馬県にあるセシモファームの瀬下(せしも)さん。この『育てるこんにゃくキット』を一緒に企画してくださった農家さんです。LINEグループでモニターさん達の相談に乗っていただいています♪
<セシモファームからご挨拶>

群馬県昭和村でこんにゃく芋を栽培しております、セシモファームです。
火山灰土壌と冷涼な気候が育む、こんにゃくのふるさと。地域に受け継がれてきた栽培技術と、化学肥料をできるだけ削減した土づくりで、一つひとつ丁寧に育てています。
暮らしの中では見えにくい「こんにゃくの原点」を、もっと身近に、もっと楽しく感じていただけますように。自然の力と人の手が育てた本物の味、ぜひ一度ご賞味ください!
こんにゃく芋作りのプロ、瀬下さんからのアドバイスも、こちらで紹介していきますよー!
質問:背丈があまりのびません…
「開葉後は背丈があまりのびなくなったように感じます。成長に問題はないのでしょうか?」
モニターメンバーの中にはぐんぐん背丈がのびている人もいれば、あまりのびなくなったと感じる人も。栽培環境によって多少違いはあるようです。
瀬下さんからは、今回モニターメンバーにお渡ししたこんにゃく芋の大きさだと背丈はあまりのびないと教えていただきました。モニターメンバーにお渡しした種芋は約30g前後の手のひらサイズ。同じ種芋の大きさでも栽培環境によって様々な成長の様子が見られます。栽培環境はどこが一番適しているのか、スタート時の種芋サイズは30gで良いのか?プランターはどのくらいの大きさが栽培に適しているのか?栽培が進んでいく中でいろいろな疑問や問題が出てきますが、モニターメンバーの観察日記をしっかり検証し、キット発売につなげていきたいと思います!
こんにゃく芋の茎の柄
こんにゃく芋の茎の柄って、こんな感じ↓

独特な柄ですね!この模様が出るのは大丈夫。正常です。他の植物では見たことのないような茎なので、知らないと病気なの?!って思ってしまいますよね。
私達の事務所で育てている子も、1つは脱落してしまいましたが、1つは美しく育っています。

まとめ
食育通販サイト“たべいく”の『育てるこんにゃくキット』プロジェクト。果たして本当に、モニターさん達の自宅でこんにゃく芋が育つのか?!
今回は「開葉」の様子をお届けしました。
小さな芽から伸びた茎が、やがて大きな一枚の葉へと大きく広がっていく姿には、こんにゃく栽培の不思議さと力強さが感じられました。自宅の庭・ベランダ・プランターなど、環境によって生育のスピードや葉の広がり方に違いがあるのも、モニターならではのリアルな観察ポイントです。今回は猛暑の影響もあり、程よい光が当たる軒下が栽培しやすい環境だったように感じました。こうした気づきの積み重ねが、キットの改良や今後のサポート情報につながっていきます。

次回のレポートでは、「葉の黄化・枯れ」の様子をお届け!
こんにゃく芋はこれからどんな姿を見せてくれるのでしょうか?引き続き、モニターのみなさんのリアルな声とともにレポートをお届けしていきます。どうぞお楽しみに!
それではまた、次回の報告でお会いしましょう!
『育てるこんにゃくキット』栽培日記
